レス数が 500 を超えています。残念ながら全部は表示しません。

聖書 Part4


▼ページ最下部
※省略されてます すべて表示...
425 2010/09/03(金) 11:46:21 ID:9zhzDe3mh6
四書五経の中でも、孔子以前の、2600〜5200年前の先人たちによる自作の経典である(孔子はそれらを整理した)
「易経」「詩経」「書経」の三書は、特に難解だと言われている。「易経」の難解さには特に定評があるが、
「詩経」も詩歌として理解し難く、「書経」も歴史書として扱いにくいもののうちに入れられている。
そりゃあ、三千年以上昔の人々の文言が、現代人にとって理解しにくいのも当然で、せいぜい二千数百年前の
作文に過ぎない新旧約聖書ですら、意味不明な構文の塊と化している。それと比べれば、易や詩書は、
一文字一文字にも多量の情報が詰め込まれている漢文によって書かれているため、理解し難くとも、
その意味の復元がかなりの所まで成し遂げられる。むしろこちらの訳注を読み込んでからのほうが、
新旧約聖書の意味不明な文言に込められている、劣悪な寓意も汲み取りやすいだろう。

「鴻雁于に飛び、其の羽を肅肅とす。之の子于に征き、野に劬勞す。爰に矜人に及ぶ、哀む此の鰥寡を。
鴻雁于に飛び、中澤に集まる。之の子于に垣き、百堵皆な作れり。則ち劬勞すと雖も、其れ究に安宅せん。
鴻雁于に飛び、哀鳴嗷嗷たり。維此の哲人は、謂ふ我れ劬勞すと。維彼の愚人は、謂ふ我れ驕りを宣すと」
「雁の群れが飛び立たんとし、その羽音を盛んにしている。そのようにして流民があぶれ、
野に出て苦労している。その貧窮した姿を見るに及び、老寡婦などへの憐れみをも特に募らせる。
 雁の群れが飛び立って、沢に集まっている。流民たちが集まって室家を設けている。
始めは苦労をしてきたが、今はついに自分たちの力によって安住しようとしている。
 雁の群れが飛び立って、悲哀の声を鳴き合っている。哲人は流民たちの苦労を弔うが、
愚人は窮民や寡婦が自力で安宅を設けたことを、驕りであるなどと冷やかす」
(権力道徳聖書——通称四書五経——詩経・小雅・彤弓之什・鴻雁)

返信する


▲ページ最上部

ログサイズ:381 KB 有効レス数:501 削除レス数:0





思想・哲学掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

スレッドタイトル:聖書 Part4

レス投稿