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聖書 Part4


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306 2010/08/23(月) 14:03:34 ID:.vAfadJU2w
「史記」蘇秦列伝では、「縦横家」という儒家の紛い物みたいな学門で鬼谷子に学んでいた蘇秦が、
まともな仕事にあり付けずに困窮している姿を、「産業のような本業に従事せず、学問のような末業ばかりに
没頭しているのだから、困窮しても当然だ」と親族にあざ笑われ、自分も「人は世間的に成功しなければ価値がない」
と発奮して、諸国を弁舌して回って、秦以外の全国に同盟を結ばせる大合従連衡策の取り付けに成功した。
そのどさくさに紛れて蘇秦も大金を手に入れ、親族を見返す程度の仮初めの栄華に浸ることはできたが、
別段世の中をよい方向へと導こうとする確固たる理念があったわけでもない、単なる虚栄心からの活躍でしか
なかったため、利害の食い違いすぎる国同士に連合を結ばせた無理が祟って、合従連衡策はわずか15年で瓦解し、
蘇秦もまた諸国分裂のいざこざに巻き込まれて車裂きの刑に処された。(これが秦による中国征服の遠因ともなった)

司馬遷もまた、この蘇秦と、その学友である張儀の二人を「陰謀で世相を乱した危険人物である」と非難している。
私情によって、明確な理念も伴わないままに世に出て行って、かえって何もしない場合以上もの乱脈を煽っていて、
老荘を代表とする道家なども、このような「何もしない以上に有害無益な犯罪的活動者」こそを非難の対象としていた。

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