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聖書 Part11


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171 2013/07/24(水) 14:15:11 ID:OJjOJF7iYE
にもかかわらず、天下の恵みを自分ばかりが独占しようとするような卑しさを、一切の
偽善を排した「地母神の斬殺」という劇的な描写によってこそ断ち切っているのである。

実際に、大地が恵む多くの資材への欲望を断ち切る時にまず必要となるのも、高尚めいた
諦観などよりは、地母神を斬殺する瞬間のスサノオのような思い切りであるに違いない。
出家者が精進修行によって諸々の欲求を諦観するような手法がすでに整えられている
ような時代にはもう、一部の権力者が膨大な富を寡占するほどもの重権力犯罪はすでに
解決されているものである。それ以前の、未だ富の寡占が横行してしまっているような
状態において、差し当たって必要となるものこそは、件のスサノオの如き激憤である。

そのような激憤によって、天下の富の寡占などが是正されて後に、恵みを直接もたらして
くれる大地以上にも尊いものとしての、天上の日月の運行などを尊ぶようにもして行く。
共産主義者のように、大地の恵みを製品に仕立てる労働者の権威を絶対化したりするの
でもいけない。それ以上により根本的な恵みの提供者としての、天こそを尊ぶのである。
さすれば、天から隔絶された穴倉ばかりに富を隠し込むことへの抑制も利いていって、
最も根本的な部分から富の偏在が予防されて行くことともなるのである。それからさらに、
一切を空として諦観する仏法に帰依することで、天下に敷かれた浄土をより磐石なものと
して行くのでもよい。欲望を諦観したりする選択肢は、そこからこそ開けて行くものである。

「財を生ずるに大道有り。之れを生ずる者衆くして、之れを食する者寡なく、
之れを為す者疾くして、之れを用いる者舒やかなれば、則ち財恒に足る」
「財政を豊かにするのにも大いなる常道というものがある。生産者は多くてなおかつ勤勉、
消費者は少なくてなおかつ倹約であれば、財も常に足りるものである。(これが財政に
かけての最善であり、むしろ財を満たすことにかけては努力し続けなければならない)」
(権力道徳聖書——通称四書五経——大学・十より)

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