あらゆる意味で物が無かった時代のほうが人の心も

俺自身の認識の話じゃねえや。

本当に物欲から解脱できているような人間は、
おまえらみたいに物品の価値を何もかも全否定するような
なんとかの一つ覚えにも走らない。

宝物への愛好によって物欲が制御され、
ゴミや死に金への貪りが抑止されるようならば、
それもまた聖道への第一歩として方便的に認めてくれるもの。

逆に言えば、真の宝物とはそういった精神衛生効果を持ち合わせた物品のことであり、
投機の対象になっているような一部の宝物扱いな物品が、
その条件を満たしていないのもまた事実である。

そういう意味での真の宝物と、偽の宝物の相違が理解できなくて、
物品の価値を何もかも全否定するような粗忽者である時点で、
モノの道理が理解できていない、未熟な物欲の囚人であるとも知れるわけである。

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