士農工商


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087 2010/04/18(日) 09:56:52 ID:UxcGp3r4EY
SoftBankにはどうせまた分からないだろう高遠な話になるが、
世の中にとって確実に“有益無害”となるのは、荀子や韓非子も「本業」と呼ぶ農業のような食糧生産業。
あと、工業のうちで、最低限必要な物品を生産する生活必需工業も、それだけなら有益無害。
ただ、生活に必要のないガラクタを生産して環境破壊に協力する工業もあり、こちらは“有害無益”。
本当は消費者本人が直接買い出せばいい物品を、独自のルートで流通させて中間マージンをぼったくる
商業も概ね有害無益。働けば働くほど、何も生み出してないくせに大金だけ得る、ニート以下のザマとなる。

農業や必需工業が有益無害であり、世の中に与えている益の度合いが害の度合いよりも大きい一方、
商業やガラクタ工業は有害無益であり、世の中に与えている害の度合いが益の度合いよりも大きい。
人間の仕事ってのは、世の中にとって有益無害であるなどとは全く限らず、最悪、詐欺や強盗並みにも
純粋な害悪の塊となる場合もある(主に悪徳金融業などの形で)。それでも「仕事だから」という理由で
野放しにしていれば、貧困者や餓死者を生み出すほどもの社会の荒廃を招く。一概な利益の積重などではなく、
利害の両極に振り切れつつ拡大して行っているのが社会。この点がすでに今の社会人の理解の届いてない所で、
「仕事ですらあれば何でも世の中にとって有益だ」と思い込みつつ、何でもかんでも仕事をやっている。

世の中の労働が相対的に十分有益であり、何をやったって害よりも益のほうが多くなるためには、
それ相応の権力道徳を持った君子士人によって世の中全体が運営されていく必要があり、
そのための理論的な道具の一つが、生業の本末を正す「士農工商」という四民制の序列でもある。
有害無益な末業である商業やガラクタ工業の上に、有益無害な本業である農業や必需工業を置き、
さらにそのような世の中を画策する道徳的統治者・士大夫階級を農業の上に置いて、本業の側に重しを付ける。
それでこそ、農業や必需工業はもちろんのこと、商業やガラクタ工業も含めた、全ての仕事が
世の中全体における総体的無害性を確立する。支配者が君子士人でもなく、四民制も施行されずに民が野放しと
なれば、少しも労働の無害性が保証されることはなく、何をやったって何もしないほうがマシな状態に陥る。

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