貧しい人ほど散財してしまうのは、意志が弱いからではない。
「お金がない状態」そのものが、脳の働きを大きく低下させているからである。
金銭的な欠乏(スカーシティ)は、脳の処理能力(認知資源)を奪い、
IQを平均13〜14ポイントも下げることが研究で示されている。
その結果、人は冷静な判断ができなくなり、
短期的な快楽や即効性のある行動に流されやすくなる。
欠乏状態にある脳は
トンネリング現象により「目先の問題」しか見えなくなり
時間割引率の上昇によって「未来の利益」を極端に軽視する
そのため、ジャンクフード、課金、ギャンブル、衝動買いといった行動が
本人にとっては「唯一の合理的選択」に見えてしまう。
これは性格や能力の問題ではなく、
脳が強烈なストレス下で生存モードに切り替わっている状態である。
解決策は意志の力ではなく、
脳に「余白(スラック)」を取り戻す仕組みを作ること。
具体的には
収入の一部を自動的に貯金し「最初から無いもの」として扱う
日常の決断回数を減らし、脳の消耗を防ぐ
定期的に立ち止まり、長期視点で自分の状況を見直す時間を持つ
経済的余裕は贅沢ではなく、
理性・知性・優しさ・希望を支えるためのインフラである。
自分を責める必要はない。
正しい知識と仕組みを整えれば、
脳は本来の力を取り戻し、人生は再び前に進み始める。
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