
「史記」や「漢書」のような、誠実な記録を期した信頼の置ける正史書の中に、
(「三国志」などには買収を介した不誠実な記録も見られる)
「孝文帝の代には落し物を着服する人間も絶えて無くなった」などとある。
そしてそのような正史書の記録の良い部分を忠実に実践した
唐代の中国でも同様な現象が発生し、GDP換算で全世界の7割以上に
達した漢代をさらに上回るほどの経済的隆盛をも果たした。
さらにそのような唐代の為政をも「貞観政要」などの記録を頼りに
見習ったのが徳川幕府であり、諫争を重んずる当該書の記述をも参考にして
目付や大目付といった監察官を厚遇し、政治機構の内部腐敗を防いだ。
もちろん史記や漢書や四書五経のようなより古い時代の記録も重用して、
土木事業に奔走した禹王伝説などを拠り所に、今でも底辺職扱い
されている土工を武家の正式な役職(土方)にまで押し上げ、
治水灌漑や上水道の整備などを繰り返し、国土全体の生産力を上げ、
江戸を世界一の衛生都市にも仕立て上げた。
もちろん儒学そのものも全国で奨励していたために、
江戸市民の識字率もダントツで世界トップとなった。
そして、落し物一つ着服しない民度の高さも今に至るまで実現され続けている。
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