天性は善なり
東洋的宗教観の根幹
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001 2013/04/28(日) 21:22:01 ID:0lXSeE847Q
「天は民を矜れみたまう。民の欲する所は、天も必ず之れに従う」
「上天は人々を憐れんでくれるもの。人々が心から願うことは、必ず聞き入れてくれる」
(「書経」周書・泰誓上より)
人間の本性が善であるか悪であるかという以前に、
この世界この宇宙を司っている根本的な天性こそは善であるとする考え方。
あまりにも大前提であり過ぎるがために、あえてそれを標榜したりすることもあまり
多くはないが、東洋的、非アブラハム教的な宗教観の根本の所には、必ずそれがある。
神が神であるが故に善であるなどとするのでもない、人間にとっての善であると
取れるようなあり方を天性もまた帯びているとする。あえて人々に危害を加えたり、
多大なる危害を加えておいて一部の人間だけを救ったりとかいった風な、人間自身の
常識的な倫理観に即して邪悪であると見なす他ない性向を天性が帯びていたりすること
はないとする。そんなあり方であろうとも、神であるが故に善であるなどというような
「超越主義による正当化」などを差し挟むことなく、天性は善であると見なしている。
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