>>22 それは、古来からの「精神」という定義とは大いに異なる。
人体には、「丹田」と呼ばれる身心機能の中核に該当する部位が上中下と三つ存在し、
上丹田は人体のバランス感覚を司る中脳付近に、中丹田はご存知、生命維持機能の根幹である心臓付近に、
そして下丹田は、妊娠中の母体に宿る胎児の位置付近に該当する。
この三つが人間にとっての「精神」の所在位置であり、これらをそれぞれ八卦の三爻に見立てたなら、
あらゆる人間関係を六爻六十四卦の卦辞や爻辞として表すこともできる。
上丹田と中丹田と下丹田のうちのいずれもが、人間の「思考」を司っている部位には当たらず、
頭部に位置する上丹田ですら、無意識に姿勢制御を司る中脳付近であるとされる。しかも、
これらの三つの丹田のうちでも、最も重要とされるのは、接頭語抜きで「丹田」と呼ばれる場合も多い
下丹田であり、妊娠中の女性や肥満した男女でもない場合には、体外に露出するともされる。
この下丹田が安定していなければ、中丹田や上丹田も安定せず、よって必ず精神が不安定になる。
とにもかくにも、上中下の丹田こそは、太古の昔から伝統的に「精神の在り処」とされており、故にこそ、
左右の大脳皮質が司っている思考などは、丹田が司る精神という根本に対する末節でしかないとも断定できる。
中脳付近に該当する上丹田が脳内にあるわけだから、脳が全く精神の在り処ではないなどとは言えない。
しかし、脳のうちでも大脳皮質のような一部分だけが司っているに過ぎない思考などが、
精神の在り処でもあるなどと考えるのは、それこそ思考自体の自意識過剰による過ちだといえる。
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