同じ形式を持っていても同じではないのは「位置」がずれているから
同じ「位置」にあれば移動しようが、構成要素が入れ替わろうが同じだと言えるのは、
その一定の占有テリトリーに「体制」が築かれているから
空間上を移動しても変わらない「位置」とは、「体制」を成立するに使用した構成要素たる物理的媒体の「位置」ではなく、
「体制」が維持される時に、他の「体制」によって崩壊せしめられぬ、不浸潤、不干渉、不可侵の場が条件となり、
あるレベル(階層)において他と交わることのない孤立した系を要求するからだ
主として生物個体はこの要求を自覚的に持つ
だが、人工的に加工された体制をもつ物質はどうだろう?
実は物質でも全く同じだ
人類は特殊ではないし、「意識」もまた特権的では全くない
あなたの踏みつけた地面の石ころもまた、不可侵の場を要求し、他とは交わらない、重ならない反発力で存在を固めている
ただ、その「体制」には意識が備わっていないだけである
私の「歯」も地面の石ころに似て、私の意識とは別におそらくは存在要求を発している
私が主張する「個」などは、私の髪の毛や歯、心臓や胃袋も代弁しつくせない
ほとんどの自身の肉体の構成要素の代表として相応しくないにしても、生物個体はコントロールセンターを要求したのだ
つまるところ、ポイントは「体制」である
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