「苓を采る苓を采る、首陽の嶺に。人の為言を、苟くも信ずる無かれ。
旃を舎てよ旃を舎てよ、苟くも然りとする無かれ。人の為言を、胡ぞ焉りとするを得ん。(ここまで既出)
苦を采る苦を采る、首陽の下に。人之為言に、苟くも亦た與する無かれ。
旃を舎てよ旃を舎てよ、苟くも亦た然りとする無かれ。人の為言を、胡ぞ焉りとするを得ん。
葑を采る葑を采る、首陽の東に。人の為言に、苟くも亦た従う無かれ。
旃を舎てよ旃を舎てよ、苟くも亦た然りとする無かれ。人の為言を、胡ぞ焉りとするを得ん」
「首陽山の頂きで、アマクサを摘み摘み想う。偽りだらけの人の言葉を、本当のことだなどと信じるな。アマクサは摘んでも、
人の言葉は捨て去り、仮にも『しかり』などとはするな。偽りだらけの人の言葉を、なぜ『しかり』などとできようか。
首陽山の頂きで、イタドリを摘み摘み想う。偽りだらけの人の言葉に、決して与しようなどとは思うな。イタドリは摘んでも、
人の言葉は捨て去り、仮にも与しようなどとは思うな。偽りだらけの人の言葉に、なぜ与することなどできようか。
首陽山の頂きで、カブラを摘み摘み想う。偽りだらけの人の言葉に、決してしたがったりるな。カブラは摘んでも、
人の言葉は捨て去り、仮にも従ったりはするな。偽りだらけの人の言葉に、なぜ従ったりすることができようか。」
(権力道徳聖書——通称四書五経——詩経・国風・唐風・采苓より)
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