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さて次の日(木曜日)、この日は除酵祭(じょこうさい)と
いって、発酵する食品を全て家庭から取り除く日です。過越
祭の期間中(それは一週間続きます)はパン種の入っていな
いパンを食べなければならないので、誤ってパンが発酵しな
いようにするためです。
また過越祭を明日に控え、いけにえの子羊を午後に殺すのです。大勢の人々が子羊をかかえて神殿に集まり、
神殿からは子羊の苦痛にうめく声と人々の祈りの声が響き渡り、ユダヤ人の愛国心を高揚させます。人々は
子羊の血を自分の家の戸にも塗りつけます。弟子たちは言います。『先生、過越祭の食事はどこに用意しま
しょうか』(マルコ14-12)。
ここでひとこと。ユダヤ教でもキリスト教でも一日の区切りは日没です。例えば12月24日の夜(クリスマス
イブ)は12月25日が始まる、まさに聖なる夜そのものなのです。だから前夜祭という日本語訳は間違いです。
カトリックでは日曜日(主日と呼びます)のミサを重視しますが、この主日のミサの第一回も土曜日の18時
から行われます。
そんなわけで、弟子たちが言った過越祭の食事というのは、日没後の金曜日を指しているわけです。時は西
暦30年。この年の過越祭は14日か15日だったそうです。過越祭の食事はユダヤ人にとって最も重要な宗教的
食事です。その感覚は、日本の正月、まさにおせち料理といえるでしょう。
ただし、決まった料理を決まった順に食べて行くのです。おせち料理みたいに適当に突っつくというわけに
は行きません。で、弟子たちの『先生、過越祭の食事はどこに用意しましょうか』の質問に対して、イエス
は、もうそれは用意されていると言います。弟子たちが行ってみると、(たぶん)豪邸の二階に大広間が準
備されていました。エルサレムの有力者がイエスたちに提供したのでしょうか。
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