
カトリックほど声高に『死』を叫ぶ宗教も珍しいのではないか?
私は幼稚園からカトリック系の所に行ったが、最初に教わったの
が天使祝詞だ。今でこそ最後の個所は『今も死を迎える時もお祈り
ください』と口語化されているが、昔は幼稚園児でも『今も臨終の
時も祈り給え』と文語調だった。しかもこの祈りはカトリック信者
だったら、まず圧倒的に数多く口にしているはずだ。毎日(毎日です
よ!)『死を迎える時』と数十回唱えているはず、
(ロザリオがあれば、まあ50回なんて普通)。
思えばカトリックの墓というのも不思議だ。欧州の有名教会(例えばノートルダム大寺院)で
は、地下が墓場になっているのが普通だ。有名作家や俳優や文化人が眠る墓の上を観光客が
どやどや歩き、数多くの無名の人が眠る墓場の上で『華やかな結婚式』が行われる。
座布団でも足で踏んではいけないと教わっている日本人には不思議ではないか。墓石の上に
よじ登るなんていけないことだし、墓場で結婚式はしないでしょ。あなた青山墓地葬儀場で
結婚式をする?
そんな日本でも最近は教会を再建する時に地下に墓地を作ることが多くなった。私もカトリック
高輪教会の地下に造られた『クリプト高輪』を買った。私が死んだ後でも、私の遺骨の上で若者
たちが結婚式を挙げたり、めでたいクリスマスを祝うミサをすると思うと、何となく不思議な気
がするし、死んでも毎日楽しいかな・・・とか思う。
返信する