ウパニシャッド哲学
世界最古の哲学にして、人類哲学の本流
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095 2011/08/24(水) 22:38:17 ID:hSIuQ5.L8U
「夢すら見ない熟睡状態が梵我一如」とは、ウパニシャッドの方々に散見される記述。
その記述に即するなら、人間は夢すら見ない熟睡状態となって、また起きることができるから、
その「人間は熟睡が可能な生物である」という事実を以て、梵我一如もまた実在するという結論を導き出すことができる。
これと同じように、すべての生きとし生けるものはいつかは死んで、必ず個我と共に無に帰すから、
この「諸行無常」という事実を以て、諸法無我もまた真実であると結論付けることができる。
問題は、人が生存中の覚醒中に、梵我一如や諸法無我を悟れるかどうかであって、
それはやはり、自分自身が悟らないことには、悟れない。
そもそも、覚醒中の人間の個我が、思考の構造への帰納によって梵我一如や諸法無我を悟ることは、
思考の構造が真理ではないことを定立しているウパニシャッドや仏法とも矛盾している。
個我が思考の構造への執着を捨て去ったところにこそ、梵我一如や諸法無我があるとされているのだから、
思考の構造への帰納によって梵我一如や諸法無我が把握されることは、原理的に不能(インポ)だといえる。
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