他人を不快にすることで悦びを得る奴

敢えて言わなくても良い一言を意図的に言ったり、意味もなく他人を敵対視したりする奴ってのは、育った環境によるものが大きいのか、生まれ持ったサガの一つなのか。

社会生活をしていると理解に苦しむことがたまにある。

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悪人が悪人になってしまう最初期の後天的原因として挙げられるのが、
幼少期における「精神的な世間知らず」である。

まず、先天的な原因として、セロトニンやアセチルコリンの分泌能力に劣る
病んだ親から生まれて、自分もその傾向を受け継いでしまったとする。

そこから成長して行くに際し、まず親が自分と似たような病み具合であるために、
親に病識がない場合には特に、これこそが普通の精神状態であると思い込んでしまう。

それ以降に、親以外の友人なり教師なりと接して行くに際し、異常さへの糾弾を恐れて
自らをさらけ出すことをせず、あくまで何らかの演技をしながら人と付き合うクセが
付いてしまったとする。すると、自らの精神状態が人一倍苦痛を帯びたものである
ことにいつまでも気づかないまま、大人へと成長して行ってしまうことになる。

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「自分はあくまで精神的な健常者である」と思い込んではいるものの、
その潜在的な苦痛にどうしても耐え難いために、アドレナリンやドーパミンのような
快楽物質を大量分泌する、何らかの異様な行動を起こしたい衝動に駆られることになる。

ある者は多動によって、ある者は過食や拒食によってそれを叶えようとする一方、
他者に危害を及ぼすことによってそれを叶えようとする者までもが現れる。
これが、サイコパスなどの人格障害を抱えた悪人が生ずるメカニズムである。

その来歴ゆえに、人前で演技をしたり嘘をついたりすることにも人一倍長けているために、
その手の能力でうまく世の中に取り入って、ある程度社会的な地位を築き上げる場合も多い。
かといって内面の苦痛を解消できているわけではないから、自覚的な矯正治療に臨まない
限りにおいては、どこまでも他者への危害を増大させ続けて行くこととなる。

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