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聖書 Part9


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048 2012/10/26(金) 15:28:09 ID:quQ0CrhZDQ
この世界この宇宙というのは、不条理とも思えるような一定の非可換性に司られている。
その非可換性に即して生きとし生けるものの全てがいつかは死に、それぞれの人間も男と女、
親と子、官と民といったような身分の違いを生じさせもする。それは確かに自由度の低い部分だが、
その自由度の低さすらないのなら、そもそもこの世界や人間のような高度な構築物からして成立し得ない。
関節の曲がる方向なども限られていればこそ、人間はアメーバやタコなどよりも遥かに高度な生物でもある。
アメーバ並みに原始的な生物であれば半永久的な生存すら不可能ではないが、同時に人間のような高度な知能や
意識を持ち得ることもない。寿命も80年程度、性別は男女に分かれ、大社会を築き上げる以上は官民の身分の
差別を設ける必要があったりする、その限定度こそが「万物の霊長」たる人間を成立させてもいるのである。

人間同士が形作る世俗社会において善徳や罪悪が実在し、善徳を積み重ねるものは普遍的な安楽に与れる一方、
罪悪を積み重ねるものは普遍的な辛苦に見舞われるという罪福異熟の道理もまた、上記のような限定性の内である。
万億の人々が集い来たる都市社会において、万人を利して我が利ともする仁徳に根ざした行業に励むことが善徳と
なる一方で、多くの人々から富を収奪しての狭隘な栄華を誇ろうとすることが罪悪となり、それが善因楽果悪因苦果の
罪福異熟を不可避に招く。それはどこまでも一方的な因果応報となるばかりで、悪行に相応の苦しみに見舞われた
からといって、その後に見返りとしての楽果が期待できたりするわけもないのがその実例だといえる。

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