重度精神障害者は、その重度精神障害によってこそ、自らの病識をかなぐり捨てもする。
たとえば、ダウン症患者には、ほとんどの場合において言語障害があり、難しいことが分からないために明るい性格である場合も多い。
しかし、青年期にかけて、自分が人とは違った特徴(顔面奇形など)の持ち主であることを気にし始めて、うつ病のような状態になる
場合が多いという。これは、ダウン症患者にも、鏡に映った姿が自分の姿であることを理解する「鏡映認知能力」が具わって
いるからであり、大体の場合はダウン症患者も、鏡映認知能力ぐらいは具えた中軽度の知的障害者であるということだ。
人間の中度知的障害に当たる、チンパンジーの知能(IQ40〜50)並みか、それ以上の知能がダウン症患者にも備わっているが、
キリスト教徒やユダヤ教徒の場合、瞬間的にはダウン症患者よりもさらに低い知能、IQ20〜35の重度知的障害レベルにまで知能が
退行するため、鏡映認知能力が欠落して自他の区別も付かなくなり、「自分こそは精神障害者である」という自覚症状も持てなくなる。
そのために、自分たちが精神障害者であることを否定して、挙句には他者のほうが精神障害者であるなどと決め付け始めたりもする。
全く理に適わず、常人並みの知能に即せば自分こそはおかしいと、ちゃんと分かるわけだが、瞬間的には常人並みの知能でいられても、
重度知的障害レベルの低能でもあったりすることとの混雑によって、「自分こそがおかしい」という自覚を恒常的に保つこともできない。
1+1=2であると理解することもできる一方で、平気で1+1を3や4にもしてしまう、常人並みの知能と知的障害のみそくそ状態が
聖書信者の精神障害に特有の症状であり、恒常的に低能である完全な知的障害者などよりも、ある意味厄介な障害であるといえる。
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