ところでこの二つの引用を見てくれ。こいつをどう思う?
「見よ、わたし(イエス・キリスト)は戸口に立って、(自分の股を)たたいている。
だれかわたしの声(羽音)を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入って
その者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう」
(権力犯罪聖書——通称聖書——ヨハネ譫妄録3:20)
「五月にはイナゴが股を動かして鳴き出し、六月にはクツワムシが羽を振って鳴き始める。
小虫たちが七月には野にあり、八月には家の軒下に近寄り、九月には戸口の前にやってくる。
外も寒気がさし始めた十月には、小虫たちはついには床の中にまで入ってこようとする。
そこで部屋のありとあらゆる穴を塞いで燻すことで元からいる鼠などを追い出し、
窓も塞いで戸口の隙間も塗り固めて、小虫たちが入ってこないようにする」
(権力道徳聖書——通称四書五経——詩経・国風・豳風・七月より)
他人の家にずうずうしくもあがり込んで、よそ様の飯を対等な立場で
食らおうとする、お下劣な強盗気質がよく表現されてんな。どちらも。
かたや作中の最重要人物でもあるメシア、かたやイナゴとクツワムシ、ではあるが。
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