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聖書 Part5


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232 2010/11/28(日) 13:30:15 ID:W3SaLMrN0k
ここで主に引用してるのは仏典ではなく四書五経だが。
漢籍と仏典の区別も付かないのだろうか?

浄土三部経中の「観無量寿経」は、サンスクリット原典が遺失して漢訳版しか残っていない。
「十住心論」や「教行信証」は原漢文で、「論語」や「左伝」などの漢籍からの引用もある。
「正法眼蔵」や「歎異抄」に至っては原文から和文。インドの土着宗教であるバラモン・ヒンズー教ならともかく、
仏教は古来からインドという国を超えた全世界的な広がりを見せており、宗祖の達磨から
中国で布教を行い始めた禅仏教など、インドには元から存在しない仏教宗派もある。
始祖の釈迦から言語に囚われない布教を重んじて、サンスクリットよりも権威性の劣るマガダ語やパーリ語での
布教も行った。サンスクリット原典での精査が必要なのは、仏典よりもむしろヴェーダやウパニシャッドのほうだ。

漢籍も、今はこうやって原文読み下しと訳文で精査している。白文や訓点のみで読めればなおのこと善いだろうが、
古代の純漢文は現代中国語ともずいぶん読み方が異なっているようだし、日本語独特の読み回しにも味わいがある。
日本語による注釈がまだ未遂状態な、中国正史や全唐詩、朱子語類などの大部分は、嫌でもそのまま読まなけりゃならないが、
すでに注釈の行き届いている漢籍は、無理して原典にこだわるよりは、読み下しや訳文からでも、その内容の吟味に
努めたほうがいいと思う。金科玉条に掲げる以上にも、実用書として有用なことが漢籍には多く書かれているから。

「爾と偕に老いんとせしに、老ゆれば我れを怨ましむ。淇には則ち岸有り、隰には則ち泮有り。
總角の宴げ、言笑も晏晏と。信を誓うも旦旦たり、其の反らんことを思わざる。反らんこと是れ思わざれば、亦た已ぬるかな」
「あなたと共に老いることを誓ったというのに、老いてはもはやあなたを怨むばかり。川には岸があり、沢には水際があるように、
何事にも必ず限界がある。揚巻髪を結うほどにも幼い少女だった頃には、笑い話すも愉快で、信仰を誓うも深沈たるものだったのに、
もはやあの頃が返ってくるなどとは想像もつかない。あの頃が返ってくることなど諦めて、もうこれまでにしましょうね」
(権力道徳聖書——通称四書五経——詩経・国風・衛風・氓より)

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